サイコパスはいい人に見える？本物の見分け方10個

サイコパスがいい人に見えるのは、実は良くあること。最初はいい人を装ってターゲットに近づき、心を許したところで利用するのが、サイコパスの常とう手段です。うかつに信じて搾取されたら大変です。

そこで今回は、サイコパスの見分け方について解説します。

サイコパスは良心や罪悪感が欠如し、平気で人を騙す冷酷さがあります。非常に利己的で、周囲をコントロールしながら自分の目的を果たそうとするのが特徴です。しかも、狡猾で巧妙に策を練り、慎重に事を運びます。

目的のためなら、本当の自分を隠し、偽りを演じるなどお手のもの。嘘に罪悪感がないサイコパスは、心にもないことでもためらいなく口にできるのです。

好感度を上げて信用を得た方が、人をコントロールしやすくなります。そのため、サイコパスの多くはオシャレに気を遣い社交的。自分からにこやかに話しかけます。そのため、サイコパスの第一印象はいい人そうに見えます。

サイコパスの本質は利己的で冷酷です。いい人そうに見えるのは、周囲を騙すための仮の姿。自分にとって都合がいいから、優しいふりをするのです。

特に成功しているサイコパスほど、人間関係をそつなくこなします。まずは相手の懐に入り、本音を引き出しながら上手に交渉しつつ、自分の思うように動かそうとするのが特徴です。

損得勘定で物事を判断するサイコパスは、無償の優しさや奉仕の心がわかりません。共感力も低いので、人の喜ぶ顔を見て自分も幸せになるような感性を持ち合わせていないのです。サイコパスがいい人に見えて優しいふりをするのは、自分の印象を上げるため。あるいは、手を差し伸べた方が結果的にスムーズに目的に近づくと判断したからでしょう。

映画などの影響で、サイコパスには凶悪犯罪者のような残忍なイメージがあります。しかし、サイコパスの本当の姿は、究極の利己主義です。目的のためなら、あらゆるものを利用します。サイコパスが残忍な犯罪者になるか、成功者になるかは、目的によって左右されるのです。

例えば、人を傷めつけることに快楽を感じるサイコパスならば、犯罪者になるかもしれません。一方、地位を上げたいサイコパスならば、努力を積み重ねて成功を収めるでしょう。全く違う道を歩みながらも、目的のためならなんでもするのは同じです。

人にはそれぞれ個性があるように、サイコパスも千差万別。身近にいるサイコパスが「犯罪行為はデメリット」と考えるならば、大きな害にはなりません。

サイコパスは一部の感情が欠落しています。良心や思いやりがなく、共感性も低いです。だからこそ、冷静で合理的、かつ論理的な判断ができます。感情に左右されないサイコパスは、感情の起伏が小さいと言えるでしょう。

もちろん、サイコパスにも喜怒哀楽はあります。嬉しいこと、悲しいこと、悔しいことなどがあれば、感情は動きます。しかし、標準よりも振れ幅は小さいです。常に利益を求めるサイコパスは、感情よりも思考に没頭するため、冷静な時間が長くなります。

利己的な感情は、誰もが持っているものです。目的を達成するために奔走すれば、サイコパスのような一面が出てくるかもしれません。しかし、本物と偽物では、雲泥の差があります。良心が欠落したサイコパスは、ためらいなくあなたを利用しようとするので、安易に近づくのは危険です。そこで、本物と偽物のサイコパスの見分け方を解説します。

本物のサイコパスは、図々しく要求を訴えてきます。申し訳ない気持ちがないので、平然ととんでもない要求をしてくるのです。しかも、サイコパスにお互い様精神はないので、一方的に頼んでくるばかりで、お返しする気持ちがありません。

あなたが相手の要求を引き受けて親切にしても、サイコパスは表面上感謝を伝えるだけ。完全なテイカーなので、搾取されて終わります。要求が図々しくても、持ちつ持たれつで、あなたが助けを求めたとき、損得抜きで対応してくれるなら、サイコパスではありません。

サイコパスは目的のためなら平然とルール違反をします。社会の秩序を破るのに罪悪感がないので、「バレなければいい」「犯罪じゃなければセーフ」という考え方です。

小さなルール違反は、多くの人が経験するでしょう。しかし、「ルール違反してしまった…」という少し罪悪感を持つものです。「バレたらどうしよう…」とヒヤヒヤしながらルール違反するなら偽物です。本物のサイコパスならば、ルール違反をしても、表情1つ動かしません。

一部の成功者を除き、サイコパスは衝動的な行動をします。自分の感情に任せて即行動するので、後から不都合が起きるのは良くあること。普通ならば「やってしまった…」と反省するところですが、サイコパスは違います。自分の行動を正当化するために、言い訳をしたり、後出し情報を出して誤魔化そうとしたりするのです。

サイコパスは責任感もありません。やるべきことをやらないのは、サイコパスあるあるです。職場では迷惑をかけることも多いでしょう。しかし、周囲から責められると、サイコパスは責任転嫁します。

気の弱い人をターゲットにして、責任を押し付けようとするのです。「聞いていない」はサイコパスが良く言うセリフ。悪びれずに嘘をつき、責任転嫁するのは、本物のサイコパスです。自分の非を認めようとはしません。

言い訳や責任転嫁以外でも、とにかく嘘が多いサイコパス。罪悪感がないので、息をするように嘘をつき、顔色一つ変えません。自分を良く見せたり、相手を陥れたりするための嘘は、サイコパスにとって当たり前の行動です。

普通の感性ならば、嘘に多少の罪悪感を持ちます。表情や仕草に、嘘をついたときの落ち着きのなさが表れるものです。嘘をついて平然としていられない人は、サイコパスではありません。

サイコパスは共感力が乏しいのに、いざというとき感情に訴えてきます。相手の感情を分析し、良心や罪悪感を刺激して、自分の思うようにコントロールしようとするのです。「そんなことしたら、皆悲しむよ」「君ならわかってくれると思っていたのに」と、間接的に「応じないのは人としてありえない」と追い詰めます。

普通ならば、周囲の目を気にて控えるような行動を、サイコパスは平然と行います。衝動性が強い上に利己的なので、自分が得するための行動に、緊張もためらいもありません。

また、共感力もないので、自分の行動で周囲が驚くことが予想できません。行動に驚いた相手に対して、「なんで驚くんだ？」と理解できない様子ならば、本物のサイコパスです。

人をコントロールするために、サイコパスは優しく寄り添った発言をします。しかし、共感力がないので、上っ面のセリフに過ぎません。定型文のように決まった内容で、具体性がないのです。

共感力のなさは、本物か偽物かを見分ける重要なポイントです。サイコパスかどうか判断に迷ったら、人の気持ちを予想するような話題を出しましょう。例えば、「大きなミスをして、課長も辛いだろうね。あなたならどんな気持ちになる？」といった感じです。サイコパスなら、細かな心理描写はできないでしょう。

自分の目的のためなら努力できますが、やりたくないことは一切したくないのがサイコパス。価値を感じないことから逃げようとします。例え義務でも、関係ありません。

与えられた仕事でも、やりたくなければ誰かに押し付けようとします。しかし、評価は下げたくないので、自分がやった風に見せたいのがサイコパスの心理。それを可能にするために、都合良く扱える人をキープします。

利己的なサイコパスにとって、退屈な時間は無駄でしかありません。「ただ待つ」「何もしない」という時間が耐えられません。サイコパスを見分けたいなら、退屈な状況を与えるのが良いでしょう。

これ幸いとのんびり休むならば、サイコパスの可能性は低いです。一方、我慢できずに「何かしてくれ」と頼んできたり、理由をつけて逃げ出したりするなら、サイコパスかもしれません。

サイコパスの多くは社会に適応していますが、その中には相手を陥れようとする厄介なタイプもいます。ターゲットにされると大変なので、サイコパスを疑う人とは、一定の距離を保ちましょう。