親指の付け根辺りの膨らみは、豊かな人もいれば、あまり厚みが感じられない人もいます。健康な人はここがふっくらとしていることが多いとされています。
この膨らみは金星丘と呼ばれ、手相の観点として四大基本線と同様に重要視されている場所の一つです。金星丘は生命力などに関わりが大きいのですが、ここから伸びる線がいくつかあり、いろいろな意味を持っています。
それではこの親指の付け根から伸びる線の意味について詳しく解説していきます。
手相で親指の付け根の意味は?
親指の付け根の領域は金星丘と呼ばれ、健康やスタミナ、愛情や情熱、活力や気力、官能などに影響力が大きい場所として知られています。
ここが豊かで張りがある場合、情熱的な性格となり、何事も積極的になるとされます。精神的な強さがあり心身共に健康で、バイタリティーにあふれているはずです。豊かな愛情を持ち、温かく優しい性格になります。
人の面倒見が良く、人から慕われます。誰に対しても分け隔てなく接するので、対人関係は良好となります。親族や生まれ故郷との縁が深く、家庭運に恵まれます。異性を惹きつける官能的な魅力も漂います。
金星丘の張りが少ないほど、これらの意味合いが弱くなります。また金星丘の張りがあり過ぎると自己中心的になり、トラブルになりがちです。
親指の付け根から伸びる線の意味7個
■1. 親指の付け根から中指に伸びる運命線
親指の付け根(金星丘)から中指に伸びる運命線の場合、家族や親族、自分が生まれ育った場所に深いつながりがあるとされます。親や親戚の助力によって運勢が切り開けます。
窮地に立たされたり困り事があると、家族や故郷の人に助けられることがあるようです。親族などがその人の才能などを見出したり、高く評価することも考えられます。人生の一大転機やチャンスをもたらしこともあります。生まれ故郷で活躍が期待できます。起業したり商売を始めれば、新たな運勢が切り開かれ成功に導きます。
金星丘の張りが良いと、生命力にあふれることで何らかの幸運がもたらされます。子宝を授かり親族が繁栄したりします。
■2. 親指の付け根から伸びる太陽線
親指の付け根(金星丘)から伸びる太陽線の場合、かなりの吉相として知られ、これが見られる場合、家族や親族、身近な人の恩恵で成功や幸運がつかめるとされます。親などの金銭面での援助が成功につながることがあります。財産や家業を引き継いで、より大きな成功がつかめたりします。
先祖代々の結びつきが、何らかの才能の開花や大金につながったりします。人気を得て商売が大いに繁盛することも考えられます。幼馴染の人脈を活かして、新たなビジネスを起こしても成功する可能性は高くなります。しかしこの身近な人への感謝の気持ちを忘れていると、思わぬしっぺ返しに遭うこともあるようです。
■3. 恋愛線
恋愛線とは感情線付近から親指の付け根に斜めに伸びている線で生命線を横切っているものを指します。
これがある場合、恋愛運が高まり、異性を惹きつける魅力が増すとされます。運命の人との出会いがあったり、新しい恋愛が始まることが考えられます。片思いの相手と恋愛関係になったり、結婚の好機が訪れていることもあります。愛情を強く持った時や妊娠や出産時に現れることもあります。
線が太い場合、情熱的な恋愛をし、線が長い場合は良い恋愛が長く続きするとされます。また恋愛線が生命線を横切る位置で、結婚の時期や大恋愛をする時期がわかります。人差し指と中指の間から垂線を下して生命線と交差する点を20才とするのが目安です。
■4. 親指の付け根に縦線や横線のすじが伸びている
親指の付け根(金星丘)に縦すじがある場合、情に流されにくく理性的とされます。精神力は強めで、ストレスは溜まりにくくなります。
濃い縦すじの場合、非常に理知的となり、冷たい人間に見られやすくなります。薄い縦すじの場合、情に厚く多感とされ非常にモテるとされます。人の面倒見も良いようです。
横すじがある場合は、人の心の痛みがわかる繊細さを持つとされます。優しい性格で人とぶつかることは少なく、対人関係は良好です。その分、精神的なストレスを受けやすくなります。
■5. 親指の付け根から伸びる財運線
生命線のカーブの内側から伸びる長い財運線を指します。これが見られる場合、金財運が高まり、親や親族の恩恵により財が築けるとされます。親の家業を受け継いで大きく発展させることができます。
手にした遺産をより大きな財にする可能性も高くなります。身内の助力や人脈によって財をつかむこともあります。経済的な支援ばかりでなく、精神的な支援を受けて財などを手にすることも考えられます。
線が薄かったり細くキレギレになっている場合、何らかの問題があり財がなかなか手にできないとされます。遺産相続などがスムーズに進まないかもしれません。
■6. 火星環
親指の付け根上部辺り(第一火星丘)から中指に向かって緩いカーブを描いて伸びる線を指します。
これが見られる場合、混乱や災いをきっかけに幸運が手にできるとされます。地震や台風などの災害や戦争などから這い上がることで運勢が切り開けます。時代が大きく変化する時も幸運や成功などがつかみやすくなります。災い転じて福となることが多いのですが、災いがなくても成功が手にできることもあります。
線が太い程、これらの意味合いが強まります。線が二重の場合、より最悪の状態から這い上がれる底力を持ち、粘り強さも増すとされます。
■7. 陰徳線
金星丘下部に現れる長めの縦線が複数あるものを指します。説によって2本以上の縦線で、生命線の内側で生命線より少し離れた位置に比較的濃く現れることが多いようです。
これが見られる場合、人や社会に尽くすことを惜しまないとされます。世話好きで人の面倒を見ることで満足感が得られたりします。例え自分が損をしても人に尽くすという優しい気持ちにあふれています。広い博愛の精神を持っています。
社会のみならず身近な家族にも誠心誠意尽くすことができるので、家庭は円満となります。線の本数が多い程、自己犠牲をしやすくなります。
まとめ:様々な幸せが読み取れる
親指の付け根の領域は金星丘と呼ばれ、健康や愛情、活力などに影響力がある掌丘になります。ここに張りがあると、何事も情熱的で積極的になります。
金星丘から運命線が伸びると親や親族の助力によって開運でき、故郷と深いつながりを持ちます。太陽線が伸びると、身近な人の恩恵で成功や大金などがつかめ、財運線が伸びると親族の恩恵で財が築けます。火星環があると災い転じて福となります。金星丘に着目すれば、生命力だけでなく様々な幸せがつかめることがわかります。