波動が高くなる・低くなる思考のトリガーとは？波動が高い状態を保つために意識するといいこと

「波動」という言葉を耳にする機会が増えました。スピリチュアルな領域だけでなく、自己啓発やウェルネスの分野でも、この「波動」が私たちの現実や幸福感に大きく影響するといわれています。

では、この波動とは一体何なのか、そして私たちのどのような思考がその波動を高くしたり低くしたりするトリガー（引き金）となるのでしょうか。

この記事では、波動の基本的な概念から、波動を高める思考のトリガー、そして知らず知らずのうちに波動を下げてしまう思考のトリガーについて深く掘り下げていきます。

まず、波動の概念を再確認しましょう。

波動とは、物理学的な意味での波（音波や電磁波など）とは少し異なり、私たちの意識、感情、そしてエネルギーの状態を表す、目に見えない微細な振動のことを指します。

私たちは皆、固有の波動を発しており、それは常に変化しています。例えるなら、ラジオの周波数のようなものです。特定の周波数に合わせると、その周波数に合った番組が聞こえるように、私たちの波動も、 その波動に見合った現実や人間関係、出来事を引き寄せると考えられています。

この波動は、私たちの心の状態、すなわち思考や感情によって大きく左右されます。ポジティブな思考や感情は高い波動を生み出し、ネガティブな思考や感情は低い波動を生み出す、という関係性があります。

それでは、私たちの波動を向上させ、よりポジティブな現実を引き寄せるための思考のトリガーを見ていきましょう。

最も強力な波動を高めるトリガーの一つがこちらの「感謝の気持ち」です。どんな小さなことでも、日々の中で感謝できることを見つけ、その気持ちを心から感じてみましょう。

朝、目が覚めたときに「今日も一日が始まること」に感謝してみたり、 美味しい食事をしたときにその「恵み」に感謝してみたり。嫌なことがあったとしても、「この経験から学べること」に感謝しようと捉え直すのもおすすめです。

感謝の気持ちは、心を温かくしてくれます。感謝することで、脳内ではセロトニンやドーパミンといった幸福ホルモンが分泌され、心身ともにリラックスした状態になります。この状態が、波動を高めるポジティブなエネルギーを生み出すのです。

自分自身に対してどのような言葉を投げかけるか、どのような思考をするかは、波動に直接影響します。

例えば、何かを失敗したとき。そんな機会でも「これは学びの機会だ」「次がある」と前向きに捉えて声をかけてあげます。また、悪いところにフォーカスするのではなく、良いところを意識的にフォーカスして褒めるのも効果的。肯定的なアファメーションを唱えるのもいいですね。

自己肯定的な言葉や思考は、自己肯定感を高め、自信と安心感をもたらしてくれます。不安や自己否定といった低い波動を生み出す思考パターンから脱却しましょう。そうすれば、高い波動の状態を維持しやすくなります。

過去の失敗、他人への恨み、自分への後悔など、ネガティブな感情や出来事を抱え続けることは、波動を重くします。それらを許し、手放す思考は、波動を劇的に高めます。

根本的に、人間に完璧を求める人はネガティブな想いを抱え続けやすいので、 人間は不完全な存在だと諦めてしまいましょう。他人を変えることはできません。自分ではコントロールできないこと、変えられないことを、変えようとすることを諦めると、とても楽になれます。

許しと手放しは、心の重荷を下ろすメンタルの断捨離のようなもの。心にスペースが生まれ、新たなポジティブなエネルギーが流入しやすくなりますよ。

「自分は何かが不足している」という誤った思い込みは、渇望となり、波動を下げてしまうことがあります。これを「〜が実現したら素晴らしいだろうな」「〜を創造したい」というポジティブな「願望」に変える思考は、波動を大きく高めます。

例えば、「ありのままの自分じゃ愛されないに決まっている」という渇望を「自分で自分を愛して、ありのままの自分で愛を受け入れる準備をしよう」という願望に変える。「お金がないから不満だ」という渇望を「もっとお金を得る方法を見つけたい」という願望に変える。など。

たとえ、 自分に渇きを感じたとしても、それをどう捉えるかは自分次第です。ネガティブに捉えるか、ポジティブに捉えるか、思考を変えることで行動が変わり、現実がどんどんと変わっていきます。

では、波動が低くなる思考のトリガーとは？シンプルにいうと、波動が低くなる状態とは、マインドフルネスの状態からかけ離れたときの状態といえます。

波動が低くなる思考のトリガーひとつ目は、ネガティブだと感じる人や環境と関わることです。これはもう、あからさまに波動が低くなりそうですよね。

「ネガティブだと感じる人や環境」とは、自分と合わない人や環境のことだと思います。反対に「ポジティブだと感じる人や環境」とは、自分に合う人や環境のことです。

いくら自分が本当に自分らしい状態であるからといって、自分には合わないネガティブな環境にいるとそっちに持っていかれるのが宇宙の法則です。なので、自分に合わないなあと感じる人や環境からはできるだけ離れましょう。

他人から送られてくるネガティブなエネルギーを、サイキックアタックといいます。

これは、嫉妬や憎しみなどの一般的にネガティブとされる感情だけでなく、行き過ぎた好意なども相手がいらないと感じているとネガティブな影響になります。

このサイキックアタックは、意識的か、無意識的かは関係ありません。

私たちの波動を下げてしまう思考の一つに、「境界線の侵害（する・される）」があります。

境界線とは、人との関係、状況、そして物事において、私たちが持つ物理的および心理的なボーダーラインのことです。

この境界線が曖昧すぎたり、逆に固すぎたりすると、私たちのエネルギーは乱れ、波動が下がってしまいます。なぜなら、健全な境界線は、自分と相手を同じレベルで尊重し、私たち自身の自由度を高めるための大切なツールだからです。

私たちの波動を最も大きく乱す原因の一つは、自分自身に嘘をつくことかもしれません。

もし私たちが自分に正直で、心を開いていれば、嫌な人や状況には「ノー」と言えるはずです。そして、本当に自分に合ったライフスタイルを自然と選ぶでしょう。

ここで言いたいのは、完璧に清廉潔白で、一切嘘をつくなという極論ではありません。そうではなく、あなたは自分の内側の声、つまり本音を無視し続けていないでしょうか？ そして、その「本音を無視すること」の代償は、どれほど大きいものなのでしょうか？

一度立ち止まって、自分自身に問いかけてみてください。自分の心に反する選択を続けることで、エネルギーは確実に乱れ、波動は低下していきます。自分に正直になることが、高い波動を保つための重要な鍵となるのです。

スピリチュアルな観点で話をする際、波動の話になると、整理整頓ができていなかったり、下品な言葉遣いをしたり、ネガティブな感情を感じると波動が低くなると捉えられがちです。

しかし、人間は聖人ではありません。天気が変わるように、喜怒哀楽、たくさんのいろんな感情を移り変わり感じているのが人間という生き物です。

自分に正直に、心をオープンにして真実を受け取っていましょう。ネガティブな感情や言動、行動はあってもいいのです。常に自分に素直に生きることで、波動はどんどん高くなっていくでしょう。