日々、生活していると何らかの悩みが生じます。ときには、自分自身では解決できず、かといって親しい人にも相談しにくいということもあるでしょう。
「誰かに相談したい、助けてほしい」と思ったときに、心の支えとなってくれるのが占い師やセラピストだったりします。特に、女性に人気なのが占い師ではないでしょうか。その一方で相談するのではなく、占い師になりたいと考える人も多いようです。
そこで今回は、占い師の開業や独立で成功するためのポイントや基本的な仕事内容などを解説していきます。
占い師の仕事内容とは?
相談者の悩みや内容を聞いて、その問題をどのようにすればよい方向へ解決できるのか、解決策を導き出しアドバイスするまでの過程が占い師の仕事です。
占うことで解決策を導き出し、その結果だけを相談者に伝えるのではなく、相談者に寄り添い、悩みを解決するためにはどのようにすればよいのか、どのような行動をとればよいのかなどを伝えることが大切な役割になります。
なぜなら、相談者からの大半は「○○のことで悩んでいて、どうすればよいのか分かりません。どうしたらよいのでしょう。」というようなものだからです。
占い師のもとを訪れる相談者の悩みは、恋愛・結婚・事業相談など多岐にわたります。なかには、法律的知識を要するものや心理カウンセリングが必要な相談もあります。
占いを利用する方のほとんどは、過去・現在・未来に不安を感じて相談に訪れるため、誰かに話を聞いてほしい、助けてほしい、今の状況を打破したいと思って相談に訪れているはずです。
占い方法
■1. 対面占い
対面占いは、店舗を構えたり、占い館で働いたりなどして、対面で占う方法です。相手の表情や見た目なども見えるため、相手がどんな人なのか、どんな反応をしているのか直接見て占うことができるため、効果的なアドバイスなどもしやすいです。
またこちらの発言が相手にも影響を与えやすく、人間関係を構築しやすいでしょう。
■2. 電話占い
電話占いは、主に携帯電話・スマートフォンで相手と電話しながら占う方法です。電話占いサービスを行っているところに所属したり、自分で集客して電話占いを行う方法があります。
ネット決済が以前より簡単になっているため、電話で占いをしてもらう人も増えています。時間も朝から夜までの中で自分の都合の良い時間に働くことができます。
ただ、深夜に占いを行う人は多いので、夜のほうが売上を伸ばしやすいでしょう。
■3. メール占い・チャット占い
メール占い・チャット占いは、テキスト文字ベースで占う方法です。最近はメールだけでなくチャットサービスも増えているので、チャット占いも増えています。
サービス内容を決めてその範囲内で占ったり、文字数に応じて金額を決めて占ったりする方法があります。
リアルタイムのやりとりが必ずしも求められるわけではないので、時間を有効活用しやすいでしょう。
占い師の働き方
■1. 自分で独立開業する
占い師の働き方として一番多いのが独立開業です。「占いが当たる」と評判になれば口コミなどで広がる可能性がありますが、そこまでになるにはそれ相応の時間や経験が必要になります。営業するか、ホームページを作成するなどして、自分でブランディングしていく必要があります。
開業するメリットは、自分のペースで仕事をできるためストレスが少ないこと、軌道に乗った場合、売上の全てが自分の利益になることです。また、サロンと異なり特別な場所を必ずしも用意する必要がありません。
ホームページで相談を受け付けて、実際の占いはカフェなどで行っている占い師も多いです。
■2. 電話占い・メール占いの会社に所属する
店舗勤務に比べ、電話占い師は自宅で自分の好きな時間に活動できることから、昼間は会社勤務、夜は電話占い師というスタイルで働けるところがメリット。
運営会社は1年中占い師を募集していますが、テストなども厳しく、ある程度の経験値を求められます。特に電話鑑定は、相手の表情が見えないため、対面式の占いに比べ想像以上に難しいようです。
悩み・相談に対する結果を伝えるだけが占い師の仕事ではないため、それ相応のコミュニケーション能力が問われます。
収入に関しては会社に所属していても、出来高制となることが多いため、独立開業している場合とほとんど変わりません。
ただし、集客・占う場所の確保など、占い師にとって一番難しい部分を会社が用意してくれるため、初心者の占い師にとっては占いに集中できるところがメリットといえるでしょう。
集客が苦手・経営に自信のない方は、会社に所属するのもおすすめです。ただし、売上からそれなりの割合のマージンを会社に支払わなくてはなりません。そのため、独立開業するより収入面ではマイナスになる傾向があります。
■3. 占いの館に所属する
占いの館やサロンなどに勤めることで、場所・集客についての心配や何らかのトラブルが起きたときの心配は軽減するでしょう。
ただし、場所を提供してもらうために、売上から何割か支払うという契約をしなければならないため、駆け出しの占い師さん向けといえます。
占い師の独立開業に開業届や資格・許可は必要?
占いの知識は必要ですが、基本的に占い師になるための資格や許可はいりません。タロット占い・手相占い・四柱推命など様々な占いがありますが、そのどれも国家資格とは関係がなく、占いのセンスや能力があれば、誰でも自由に占い師を名乗ることが可能です。
占い師として開業する場合は、一般的な開業手続きが必要で、役所で必要な書類に記入するだけで完了します。その際に、保証人や金銭的なことは発生しません。
占い師の起業は大変?
占い師として起業することは難しくはありません。ただし、ありとあらゆる悩み・問題を抱えた相談者を相手にするのが占い師です。しかも、そのほとんどが初対面ということで、相談者がどのような性格の持ち主なのかわかりません。
なかにはナーバスになっている人、精神的に問題を抱えている人などもいるため、占いの結果を伝える際、どのような言葉をチョイスすればよいのか苦慮する場合があります。
また、理不尽な態度をとられても、冷静に対応することが占い師の仕事なので、想像する以上に大変な仕事です。
きちんと占いを当てるためには、相談者の話を聞きながら、細かく判断する必要があるため、精神的にも肉体的にも消耗してしまいます。
会社に所属しているとクライアントを選べないというデメリットがあるため、集客の仕方によっては、来てほしいお客様だけを集客できる開業がおすすめです。
占い師の独立開業成功方法7個
■1. ホームページの立ち上げ
独立開業するときにはホームページはあったほうがいいでしょう。プロフィール写真と自己紹介であなた自身のことを魅力的に説明したり、サービス内容を詳しく説明したりすることができます。
また、テレビなどのマスメディアに取り上げられたことやお客様の声なども掲載できるので、大きく売上を伸ばしたい場合は必要となるでしょう。また、ホームページで様々な記事を書いてオウンドメディアにすることも有効です。
■2. SNSの運用
多くの人が使っているSNSは集客にもってこいのツールです。占いの基本的なことや占いに興味がある人が見てくれるコンテンツを発信しましょう。
Youtube、Tiktok、Facebook、Instagram、Twitterなど、多くのSNSがあります。
すべて出来たほうがいいですが、時間がかなりかかることが予想されるため、あなたの見込み客やあなた自身に合ったSNSを選んで使いましょう。
■3. ブログの投稿
ブログの投稿もまだまだ使える方法です。文字で詳しい説明ができるので、SNSで説明しきれないところまで説明できます。
また、過去の投稿を見ている人も多いので、過去の投稿から選んでもらえることもあります。SEO(検索エンジン最適化)を意識しながら投稿しましょう。
■4. 広告を使う
売れる形ができていれば、広告を使って集客するのが早いでしょう。あなた自身やサービスの説明ページを作ったら、それをGoogle・Yahoo・SNSなどで広告を打ってみてください。
広告費以上の売上・利益が出ているのなら、広告を増やせば利益を大きく伸ばせます。
■5. 占いサイトへ登録
自分だけでいっぱいになるほどのお客様が集客できない場合は、占いサイトへ登録するのもいいでしょう。
有名な占いサイトはたくさんあるので、登録してみましょう。ただその中で人気が獲得できないと売上が伸びないので、他の占い師の人がどんなサービスを行っているのかなどを調べて負けないようにしましょう。
■6. 事務所を借りる
人の数が多い場所だったり、ある程度の集客が見込めたりする場合には事務所を借りて店舗を構えるのもいいでしょう。
対面占いと電話占いは並行して行うこともできますし、会って占ってもらいたいという人もいるので事務所を借りるのもいいでしょう。
また占うだけでなく、事務所で占いを教える講座を開催するのも売上アップの手段のひとつです。
■7. 紹介してもらう
友人知人や既存のお客様に、新しいお客様を紹介してもらいましょう。紹介だけで集客に成功している会社もあるくらい紹介は有効な方法です。
紹介特典などを付けて、紹介してもらうインセンティブを作りましょう。
※インタビューの案内
Spicomiで紹介してほしいという占い師の方は以下のフォームからご連絡ください。
⇒問い合わせフォーム
これまで次のような人気占い師の方のインタビュー記事を書かせていただきました。
・占いの館千里眼 心斎橋店
・黒薔薇・白薔薇 心斎橋OPA店
・原宿の母 菅野鈴子先生
・原宿ほしよみ堂
など
占い師は副業でもできる?副業する方法は?
実は、副業で占い師をしている方が大半です。好きな占いを仕事にしても人気商売という側面があるため、生活を安定させたいと考えると本業で固定給を得ながら、副業で活動する方が相性は良いと思われます。
また、オンラインや電話での占いが人気になっていることも、副業に向いている理由として挙げられます。
占ってほしい方も平日の日中というよりは、夜間や休日に集中しやすい傾向があります。特に、インターネットの普及した現在では、対面の占いだけでなく、アプリ・電話・メールなど相談者とつながるツールが増えたことで時間に縛られることも少なくなりました。
占いは基本的には単発の仕事なため、1回の相談で30~1時間で終了します。時間も短くイレギュラーに仕事を受けるため、本業のない時間帯に自分のライフスタイルに合わせながら副業としてスタートさせるのがベストな働き方といえます。
占い師の年収・収入・給料の平均目安
占い師の収入は完全出来高制が用いられることから、平均的な年収を求めることは難しいと考えるのが一般的です。
下記が基本的な占い師の相場となります。
・対面での占い:10分1,000円もしくは30分3,000~5,000円
・電話占い:1分100~300円
全体としての平均年収は100~300万円ほどで、占い師の仕事だけで生計を立てられるのは、少数派と言えそうです。
人気知名度のある人に相談者が集中するため、初心者が収入を得るためには、営業や広告に力を入れ顧客を増やしていくことが大切です。
街中で見かける「占いの館」などのように、相談者と対面で占う場合は占い料金の40~50%、メール・電話・ネットなどの占いの場合、占い師本人の取り分は約30%前後となります。
細木数子さん、江原啓之さん、ゲッターズ飯田さんなどの有名占い師になると、年間数億円以上の収入がありますので、夢のある職業と言えるでしょう。その他にも占いサイトなどで上位の人は年間1000万円以上の収入をもらっている人も少なくありません。
占い師の開業後の確定申告
開業届を出すタイミングで「青色申告」を提出しておくことが重要です。確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類があり、青色申告の方が少し難しい帳簿付けになり、少し面倒です。ただし、白色申告に比べ納める税額を控除されるため節税できるメリットがあります。
開業届は事業を始めて2ヶ月以内に提出することが原則となっています。ただし、月に5万円から10万円ほどの一定の収入を得られるようになってから提出する人が多いようです。また、開業届を出して、屋号で出してもらった領収書は経費として計上できます。
占い師が注意すべき法律
サービス業に分類される占い師には、規定または保護するような法律はありません。そのため占い師本人が自分を守るためにも、関連する法律の知識を身につける必要があります。
以下は、占い師が注意すべき法律の一例です。
◯医師法
資格を持った医師以外の人が、寿命の宣言や病気の診断を行う行為は、医師法違反だけでなく脅迫罪にもなりかねません。
◯個人情報保護法
SNSなどで「○○さんを占いました」などと、書き込んでしまったら個人情報保護法違反に問われる可能性があります。有名人の場合イニシャルトークもNGです。
◯薬機法
一般的に普及しているアロマオイルなどを紹介するシーンで、目にすることの多い「エッセンシャルオイルが肌の血行を促進」という表現でも薬機法違反になってしまいます。
出典:https://yakujihou-marketing.net/
◯著作権法
占い師の方の中には、ブログやSNSなどで他のサイトの画像をアップしていることがありますが、こちらの行為も注意が必要です。著作権法では原則として「禁止」されています。すべてに適用されるということではありませんが、法律を理解していなければ大変なことになってしまう場合があります。
まとめ
スピリチュアル的要素のある占い師は、女性の憧れる人気職業の1つです。特別な資格を必要としないため、誰でも占い師になることは簡単です。
ただし、仕事として生計を立てられるようになるには、人気のある占い師にならなければなりません。
占いに訪れた方と真摯向き合い、悩みに耳を傾け、寄り添うことが大切です。相談者の悩み・問題に対する方向性のヒントを示し、より良い未来になるようなアドバイスのできる占い師を目指してください。